いよいよ5年目の野口体操です。
午前中、今期から始めての新しい方達のための講座がありました。
「原初生命体(からだは生きた水袋)」の話です。
新しく参加された方達を中心に進められましたが、
長年継続されているWさん、Yさん、Tさんも参加されました。
「5年たった皆さんにこそ新しく聴いてもらいたい。
5年やって初めてきこえてくることがあると思います。」
という高岸先生の呼びかけに応じて集ったひと達です。
では、最初に
いつものように、この日の教室の様子が紹介してある
高岸先生のブログをご覧ください。
【☆★大阪で野口体操を★☆
――そんな探険をしていることの大きな意味】
⇒ http://plaza.rakuten.co.jp/noguchitaisou/diary/201110080000/
【原初生命体の発想】
このテーマは、
午前中に初参加の方達を対象の行われた講座を
継続してやられている方達とさらに深めることを目的に選ばれ、
この後のからだの動きで確かめられました。
「人間の外側から何かをつけ加えたり、破壊して取り去ったりするのではなく、人間の一生における可能性のすべての種・芽は『現在の自分の中に存在する』のだと考えて今自分自身の中にもっていながら、自分をふくめて誰も気付いていない無限の変化発展の可能性を、自分のからだの動きを手掛かりとして、それを発見して育て、また、それがどんなものであるかさえ認識の網ですくうことのできない者までも、そのままで発達させることができると考えるのである。」
「視・超感覚から深部内臓感覚へ」――生きているからだは、皮膚に包まれた液体である。
「心・からだ・ことば・声のすべては、からだの中身の変化である。原初存在感(生命体)・原初情報と呼ぶものを追求することによって、新しく人間存在を把握しようとするいとなみを体操という。」
(野口三千三)
【本日やられた動き】
「にょろ転」――横・前後、座ったさまざまな姿勢からのにょろ転。
「立ったさまざまな動き」も「にょろ転」
――それは「原初生命体」の動き。
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では、最初に 初めて参加された方 の感想からどうぞ。
・動きは見たことがありましたが、
実際にやったのは初めてで新鮮でした。
ありがとうございました。
実施した種目、忘れてしまいそうですが、
思いだしながら自宅で実施します。
徐々に脱力できるよう取り組んでいきます。
よろしくお願いします。(S・T)
・かなりイメージは違いました。
体のどこの部分が流れているのか、わからなくなりました。
先生の指摘されているところには、
なるほどと思うところがたくさんありましたが
自分の体力(?)が不足しているので、歯がゆいでした。
もう少し体に問いかけてみようと思いますので、
よろしくお願いします。(M・A)
・だいたいイメージは合っていました。
脱力がムズかしいというのをあらためて体で感じました。
さっぱりわからないので、少しだけでもわかりたいと思いました。
わからないかもしれませんが。(K・M)
・体を伸ばしたりする体操かなと思っていたんですが、
思い、イメージなど
既存の体操と違っていて興味深かったです。
体を滑らかにすることが難しかったです。
また、エネルギーを通す、滞るなど、
体の感覚がわかりにくかったです。
体操後すごく体が軽くなっていて爽快でした。(M・M)
・言葉ではわかっているつもりの動きが、実際、動くと
身体がまったく動かない。
重さが流れるという感覚がなかなかつかめなかった。
力でどうにかしようとしてしまう
もやもや感ばっかり・・・。(K・T)
・・・このあと、K・Tさんからメールが寄せられました。
K・Tさんの許可を得てメールによるアンケートも載せました。
・一晩経って、昨日のことを振り返っています。いかに自分の身体が
凝り固まっているかということを実感しました。
力を抜くことができて初めて、重さの流れを感じることができ、その
流れに任せた動きが現れたとき、とても気持ちよいと感じることがで
きるのでは、と思いました。
正直言って、昨日は、その「気持ちよさ」とは程遠いものでした。
いつか、その「気持ちよさ」を実感したいと思いますので、来月も
参加いたします。
昨日、高岸先生から、参加のきっかけなどを聞かれたとき、
漠然とした答えしかできなかったのですが、はっきりとした目的の
ひとつは、「身体が柔らかくなりたい」ことです。
経験的に自分の調子(体調も気持ちも合わせた)が良いときは、
身体がほぐれています。
であるならば、身体を柔らかくしたら、きっと、調子がよくなるはず、
ということを、このごろ感じていました。
これは、もう自分で感じた実感です。
難しいきっかけでなく、こういう目的だったということを、
帰ってきてから改めて認識しました。(K・T)
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それでは、いよいよ、継続されている方の感想です。
● はじめのお話から
・久々に触った水袋は、持ち上げなくても重かった。
ビニールという皮に包まれてるだけで、
洗い物のときに触ってる、あの水と同じとは思えない。
板書の量が通常の半分だったり、
タイトルがない意味を考えてました。
私の「心・からだ・ことば・声」は、私の中の存在の表れだけれど、
他の人の(ここでは高岸先生や野口先生の)「心・からだ・ことば・声」
は、私に届く時には視聴感覚、つまり外側の感覚になってしまう。
高岸先生は今日の教室で「日常の具体例にして考えてみたらどう
か」「これ以上進化しなくてもいいのではないかと大胆に考えて
もいいのでは?」と表現していたけれど、既成概念を野口体操に
置き換えたり付け加えたりしないよう、そして、今までの自分を
否定するような破壊についても配慮する意図を感じました。
(1期 M・O)
● 動きに関して
・「にょろ転」は、気持ちよいですが、方向性が良くわかりません。
とりあえず、気持ちよさを追求して行ってよいでしょうか。
(7期 Y・M)
・「腕立はずみ」を
もう少し(理解)イメージ良くとらえられるようになりたい。
他の動きもイメージをうまくとらえられるようにしたい。(7期 Y・M)
・「四つんばい」は、苦しいだけでしたが、
今日は気持ちよかったです。(1期 K・W)
● 全体的なこと
・とりあえず、眠かったです。
あと、先月ホメられて若干調子にのってました。
再びやや分からなくなりつつあります。
また、分かるようになるんでしょうが。(8期 Y・U)
・動きが良くなったと言ってもらえたのは、何が良くなかったのか、
反対に言うと、これまでうまくいかなかったのは、何が邪魔をしてい
たのか、何となく気づいているようで、やはりよくは分からない。
そこのところが、もっとよく分かるようになったら
生き方ももっと「したたしか」になるような気がします。(6期 H・T)
・今日はお休みの方も多くさみしかったです。
でも、あたらしい方が多くうれしかったです。(4期 A・S)
・安心しているということがわからない・・・。
私は、けっこう近い人に安心を感じてもらえません。
不安だといわれます。私自身も不安だからなのかなぁ。
からだのうごきがかわったら私がかわれる。
人との関係もかわっていけると希望をもちつつ
やはりむつかしく、3年たっても全くかわっていません。
まだまだこれからですね。(4期 A・S)
・「方法をさがすのではなく、もともとあるものにまかせる」
わかっていても、つかめない、先はまだまだ・・・
だからおもしろい。(4期 M・M)
・今日もゆっくりのんびり楽しい4時間でした。(3期 K・S)
・時に直接的に、時に遠まわしにさりげなく言われている事を
どれだけ覚えてて、受け止められてるんだろうか??と
自分の能力にかなり不安を持ってしまいました。(1期 M・O)
・今までで、1番気持ちいい感じになりました。
野口体操って気持ちいいもんなんですね。
まだまだ気張っていましたが、
新しいところが見えた気がします。(1期 K・W)
・今まで流れてると思っていたところで、
本当に流れに沿っているのかな? と疑問が出てきて
もっとからだの感覚に近づけてもいいんだろうと、
思うようになりました。
腰のあたりの流れが、よくわからなかったです。(1期 K・S)
● 今後の抱負など
・休まず来ます。(8期 Y・U)
・僕がもう少し動けるようになるまでは生きていて欲しいです。
頑張ります。 (8期 Y・U)
・今期もよろしくお願いします。(7期 Y・U)
・足取り軽く森ノ宮までやってくる!(4期 A・S)
・ありがとうございます。感謝々。(4期 M・M)
・今期もよろしくお願いします。(3期 K・S)
・いつも有難う御座います。(1期 Y・N)
・おもいの方向性を持ちたい、と同じかもしれないけど、
生涯をかけても見つけられないし知覚出来ないかもしれない、
という可能性も含めつつも「これしかない」というものを
現在の自分の中に見つけられるといいな、と思った。(1期 M・O)
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初めての人たちと一緒に水袋の話を聞いてからの体操で、
じっくり自分のからだと向き合うことができました。
「できた」「できなかった」と一喜一憂することなく、
これからも自分のからだと対話したいと思っています。(中西)
午前のお話のあと、高岸先生から
「どう?何か意見言って」と継続されている方に
それぞれコメントを求められました。
私はちょっと考えて
「最近やっと『負けて、任せて、参って、待つ』を
意識しはじめたところです」と、答えました。
初めてのときは、難しくて、何が何だかよくわからなかった。
そして今、5年目に入ったところで、
自分自身の求めているところ、耕したいところ(課題)と出会います。
体操をやったことで、深まっていく世界が面白いとおもいます。
頭でわかっていることと、からだで実際にやることのギャップ。
できないことが、もどかしく、
そして、ちょっとでもできたときは、心地よく動けて嬉しいです。
(すがの)
いよいよ9期がはじまりました。
今月のテーマー「原初生命体としての発想」を
一歩ずつ、一歩ずつ、からだの動きで確かめていきましょう。
みんなでじっくり、一緒に取り組んでいきましょう。
これからまた半年、よろしくお願いいたします。
●スタッフ●
Dream Agent 中西友紀 http://www.dream-agent.com
すがのかよ http://ameblo.jp/ii-life/