2011年09月22日

8期 締めの回★2011年9月10日(土)


いよいよ、8期の教室も最終回になりました。

教室に着くと、
まず誰よりも最初に来られているOさんがいらっしゃいます。
部屋が開いて、入って、準備を整えている間に、
ひとり、ふたりと、メンバーのみなさんが集まってこられます。
来られた方は、着替えてから、体操をする部屋で板書をうつされたり、
からだの感覚を確かめられたり、
めいめいに体操に向かう準備をされながら他の方が来られるのを待ち、時間になると、粛々と、高岸先生のお話が始まる。

そんないつもやっている当たり前の流れも
もう、丸4年も続いています。


★では、教室の様子やみなさんの感想をご紹介する前に、
 今回の教室のこと、高岸先生のブログをご覧ください。

【大阪で野口体操を】――特別な八期でした
⇒ http://plaza.rakuten.co.jp/noguchitaisou/diary/201109100000/



本日のテーマ【したたしか(下手然)】

・「健康――すくやか・やすらか」
・「健康ということを考えるとき『すこやか・やすらか』というコトバの奥底に、わたしはいつも『したたか』というコトバが貞(き)こえてくる。」

・「『手・足』はもと共に『た』と呼ばれた」
・「『したたしか』は『下手然(したたしか)、下(足元・土台・基盤・根源)を手や足で直に触れて、そうだ(しかり・然り)と実感し納得することである」
・「すべてのからだの働きにおいて、下が確かであることが何よりも大切である。下から伝わるエネルギーによる動きから、ほんとうの強さ、ほんとうの速さ・巧みさは生まれるのである」

・「体操とは、しなやかなからだの動きを探ることによって、したたかに生きることを探検する営みである」
・「私のいう『むち(笞・鞭)の原理』とは、このような動きのことである」
・「下が確かにまっ直ぐ地球の中心とつながって『すこやか(健)』であるとき、上(上体・腕・頭)は『やすらか(康)』で静かで透明な感じである。このようであるとき、人間特有の繊細微妙な精度の高い仕事が可能なのである」

・「『したたか』に似て非なるものが『がんばり』である。
・「したたかは、地球との関係など、大自然の原理により人間という小さな存在の能力を生かす在り方であり、『頑張り』は、人間の意識上の傲慢さからくる奴隷支配の在り方であるからである」
・「自然に抵抗する頑張り能力の量を増そうとして動くとき、当然のことに、その動きが自然の原理に合っているかどうか分かるはずはなく、自然の原理の動きの感覚を本質とするほんとうの力は荒廃するしかない。いずれにしても、大自然の原理に任せ切った動きの感覚が、人間の霊力(ちから)の根源なのである」

(野口三千三)



【本日やられた動き】

すべての動きの「したたしかめ(下手然見)」をしました。

「にょろ転」(横・後ろ・前)――足の裏が変化してゆく
「おしり歩き」――お尻が足の裏(した)
「四つんばいの動き」――四つの足の裏(した)
「うで立てはずみ」――足の裏(した)からエネルギーをもらう
「下に働きかける」――立ったときの足の裏(した)
「波の動き」――重さを地球に働きかけてエネルギーをもらう
「波の動きの対話の動き」―― 一人でやれることは二人でも。
     聴き手は話し手と同じ足の裏(した)からことばを伝えられる。
「胴体ぶら下げの動き」



****************************

●最初の話から

・「方言で話すと、うまく伝わっていくけれど、漢語になると伝わりが悪くなる」という高岸先生の体験談、おもしろかったです。全部日本語とひとくくりに思っていたので。
でも、漢語を口にしていたり、文にいれている時の自分を思い浮かべてみると、かっこつけていたり、頭だけで、出ていたりするのかもと思いました。
言葉を味わってなかったですが、なりたちとかも、思いいたっていませんでしたが、動きにも関係あるものと思っていませんでしたが、奥が深いのですね。
「筆」の意味について、昔の人は、そんなことを知っていたのか、と思いました。
私は、すこやかなからだも、やすらかなからだも、どういうことか元気ですが、「筆」の字の成り立ちのようには、分かっていなかったので、昔の人のすごさにおどろくばかりです。
 (7期 T・K)

・“がんばらない”ことは、私にとって、大きな大きな課題です。
 がんばらないで、何とかすることの難しさに苦しんでいます。
 (6期 H・T)

・「手を延ばす」にまた出会えて、本当にうれしかったです。
 本当に好きです。
 このために生きていたいなと思っています。 (4期 A・S)



●にょろ転

・後ろにょろ転が、一番上手にできたように思います。
 (8期 T・U)

・今回は最初にやった、正座から横に倒れて転がってまた正座に戻る動きが、自分の中では良い感じで出来ました。 (7期 Y・M)

・にょろ転をもう少し味わいたいな、と思いましたが、
 人と人の間が近すぎると、怖くて(自分の頭に当たるんじゃないかと)
 集中できませんでした。 (1期 M・O)



●おしり歩き

・しり歩きがうまくできませんでした。
 安定してしりが足にならず、右と左が、うまく分かれないようでした。
 歌を歌ってやってみると、できないけれど楽しかったのですが。
 前にょろ転も、よく分からなかったです。
 が、またやってみたいです。 (7期 T・K)

・おしりであるいて、足で誰かにあいさつをするのが、
 とてもたのしかった。
 2人でやるのは、毎回苦手ですが、これは大丈夫だった。
 ちゃんと会えたとき、なんとも言えないうれしさでした。 
 (4期 A・S)

・おしり歩きした後、急に体が熱くなり汗が出てきた。
 先生にしり歩きのリズムがむずかしいと指摘された後、しかし
 そのあと私なりに歩けた。
 そのおかげで腰が痛くなってたまらなくなった。
 部屋も熱くなっていただろう。
 冷や汗、痛汗、温度による汗、何が原因かわからないが、
 体が汗を出すという反応をしていたのは事実だ。
 体は何に反応していたのだろうか。
 (2期 M・K)



●腕立てはずみ

・腕立てはずみが今までと違い、腕の力が抜けた動きになりました。
 今までの動きの繰り返しではなく、次元の異なる動きでした。
 (8期 M・K)

・今日は久しぶりにほめられたので、うれしかったです。
 腕立てはずみで、はじめて体の中を明らかに自分のものではない
 エネルギーみたいなものが、駆け抜けていく感じがあって、
 非常に感動しました。
 この感じを忘れないようにしたい!! (8期 Y・U)

・腕立てはずみは、気持ちがよかったです。 (7期 T・K)

・腕立てはずみで、変化がみられたと言っていただきました。
 自分の気付かないところで、変わっている事に感謝です。
 (4期 S・M)

・気分が悪くなってた四つんばいが以前ほど苦しくなくなってました。
 こういう動きの後にも「腕立てはずみ」を持ってこられるのか、と
 小さく驚きました。何に驚いたのか自分でもわかりませんが。
 (1期 M・O)



●対話の動き

・ まだまだ頭で考えすぎだと思いました。 (8期 T・U)

・人と組んで、聴いてみるというのは、なかなか難しいです。
 ころあいが分かりません。
 (7期 T・K)

・4時頃、8のテンポで体を波立てるところから、2人組で手当するところの移り、変化の意味、体操が変わったことのくぎりが今でも理解できない。ボーーっとしていたからなのだろうか?
 (2期 M・K)

・今日の「対話の動き」では、貞(き)けてないなー、流れてないなー、
 ということが、イヤッ! ていうほど、よくわかった。 (1期 K・S)



●全体的なこと

・全部うまく動けたわけではないですが、うまく行かなかったところも
 良い感じで貞けた気がします。 (7期 Y・M)

・身体のこの部分をこう使って、次はこうしてああして、と考える暇なく
 始まったので、とりあえず、トロトロをキーワードでやってみようと
 動いたのがよかったかな〜と思っています。 (7期 Y・M)

・その良い感じが続けばよかったですが、
 前回の良い感じのピークはそこで終わり・・・。
 あとは、何か悪戦苦闘の感じでした。 (7期 Y・M)

 ・今日もゆっくりのんびりしました。
 有難うございました。 (3期 K・S)

・今日も自分との対話を心がけました。
 前回に引き続き、健康。
 つい先日「Q健康って」という、よしもとばななの本を読みました。
 作中のるなさんというガン患者の文章は、ほんとうの健康とは、を
 考えさせられる文章でした。 (1期 N・M)

・「左右に重さを落としてはずむ」
 「四つんばいで歩く」
 シンプルな動きで(ごまかしがない分?)はっきり感じました。
 流れませんでした。
 下手然(したたか)でなく、頭で勝手に決めた動きになるのですね。
 (1期 K・W)

・「〜したい」という気持ちすら本当かどうか?を
 確かめたほうがいい、と言われてましたが、
 それをやり始めると、何を思っているのか? 自分とは何か? が
 ものすごくあやふやで不安定になります。
 (不安定だから不幸かと言われたら別の話ですが)
 野口体操は分からない、という人が多いといわれてましたが、
 私は体操以前に、自分が一番分かりません(笑) (1期 M・O)



● 今後の抱負

・来期も続けることを、休まないことを目標に頑張ります。
 (8期 Y・U)

・できれば次回も練習に参加したいと思います。 (8期 M・K)

・今後は、イメージをもう少しうまく利用できればと思います。
 (7期 Y・M)

・ことばとからだの関わりについて、教室で学んでことを
 少しずつ、思いやりながら、やっていきたいと思います。
 しり歩きをマスターしたいです。 (7期 T・K)

・あたらしい私と日常をはなれて
 ここに来て、やっぱり日常に戻っていく
 くりかえしを大切にしたいと思っています。 (4期 A・S)

・来期もたのしくやります。 (4期 M・M)

・9期ものんびりゆったり。 (3期 K・S)

・体操のときの時間は日常とは違う。
 体のつぶやきを耳をそば立ててきいてみる。
 最初の先生のレクチャー(言葉)も、全身耳にして、
 体と脳がどのように
 反応するのか聞いてみる。まな板の上の鯉状態で。
 体操の時空間に体をほおり出していくことを続けたい。
 (2期・M・K)

・貞(き)くこと。とりあえず、それだけ。 (1期 K・S)

・おもいの方向性を持ってしたたかになりたい…。 (1期 M・O)



● 高岸先生、スタッフに

・今期からの参加となりましたが、
 非常に楽しく6ヶ月過ごさせてもらえて、
 本当にありがとうございました。
 来期もまた、よろしくお願いします。
 (8期 Y・U)

・以後もよろしくお願いします。 (8期 M・K)

・ありがとうございました。 (8期 T・K)

・今期も、お世話になり、ありがとうございました。
 来期も、また、よろしくお願い致します。 (7期 T・K)

・一年間お世話になりました。
 来期もまた宜しくお願いします。 (7期 Y・M)

・大変お世話になりました。
 来期もよろしくお願いします。 (6期 H・T)

・来期は納会に出れますように。 (4期 A・S)

・来期もよろしくお願いいたします。 (4期 M・M)

・いつもお手数掛け、有難うございます。 (3期 K・S)

・末永く、よろしくお願いいたします。 (1期 K・S)

・来期もよろしくお願いします。 (1期 N・M)



***************

体操の後の納会も、
その場にいたみんなで、落ち着いて話ができました。

今回の体操で、
「動きが変わった」と褒められたUさん、嬉しそうでした。
Uさんは野口体操と自分との関係を
私たちに話してくださいました。

少しずつ、少しずつ、余計なものをそぎ落とし、動きで確かめ
地球の中心と繋がって、じぶんのからだに貞(き)いていきます。
大阪で丸4年。

それでも、毎回やられる
「対話の動き」では、
相手との対話の中で、あぶり出されるもの、わかったことが
とんでもなく沢山ありました。驚くほどにありすぎました。
まだまだ先は長いなぁ〜って、思いました。
先はまだまだ長いけど
とりあえず、続けていけるからよしとしましょう。(すがの)





posted by 大阪で野口体操教室を! at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 大阪での教室のご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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