6月。天気は、雨。
8期3回目の体操です。
アンケートをまとめていると
あのときの教室の雰囲気や感覚を
まさに、いま体験しているように思い出します。
今回のみなさんの感想を読むと
よりていねいに、よりじっくりと
体操しようとしていたこと、動こうとしていたこと、を
思いだすことができました。
いい時間だったなと思います。
今月は、
先月の「重さ」と「思い」に引き続き
さらに細かくじっくりと
体操を通して、からだに貞(き)いていきました。
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今回のテーマは、
【「重さ」・「思い(イメージ)」】です。
「重さは少なくとも地球創世の時から一瞬も休むことなく、地球の中心方向(鉛直方向)へ直線的に働き続け、あらゆる無生物・生物の別なく、その形を決定する根源の力として作用し続け、そのものを存続させ続け、その動きの決定的要因となり続けているのである」
「動きの主エネルギーはからだの重さであり、この重さが地球との作用・反作用の関係によって、動きのエネルギーを生み出すのである。このエネルギーをどのようにからだで受容・伝達・処理・反応するかを、からだの動きと考えるのである」
「動きのエネルギーの主力は、空間的には直接仕事をする部分よりも、より地球に接する所から(足場)から出し、時間的には仕事をする時よりも、より前の時間に出されていなければならない」
「おろし(下・降)」とは、
終止注意をはらい、その物の本質をそのままそこなわないように、大事に大事に繊細な注意を保ち続ける。優しく細やかに、ゆっくり労わるように、ゆすりながら、絶えず制動調整する・・・。
そのための意識的努力感は、全く消えて現実的に存在するどんな薄い軽い柔らかい布よりもイメージの世界の羽衣のような動きとなってくる」
「感覚がとらえたことしか思考の材料にならない。思考しないと行動できない」
(野口三千三)
今月の大阪教室の 高岸先生のブログは、
二つ、一日おいて書かれています。
是非お読みください。
【☆★大阪で野口体操を★☆――このお二人の基調が在って】
(1)Kさん ⇒
http://plaza.rakuten.co.jp/noguchitaisou/diary/201106110000/
(2)Hさん ⇒
http://plaza.rakuten.co.jp/noguchitaisou/diary/201106140000/
からだの動きでは、
鎖を持って、「おろし(下・降)」と「おもい(思・イメージ)」の関係を捉えました。
それをからだの動きで感じ確かめました。
いつもよりより丁寧に感じよう、貞(き)いていこうと、
それぞれが動きに集中できました。
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● 「重さ」・「思い(イメージ)」
・胎児のポーズ(?)から腕を前に伸ばしていく時、
お尻を持ち上げた後に
背中に重さを流し込んで行く感覚がわかりにくかった。
頭で、人間の体はこういうものだという思い込みがあるんだと思う。
(8期 M・K)
・思いと重さをイメージがつなぐ?
イメージは、頭でつくるもの・・・ではないかなと思いました。
イメージとは実感のこと?
流れを感じるのがイメージで、やはり頭でつくるものではない・・・と
頭で考えてしまっています。(K・W)
・右足〜腰〜右胴〜右腕 と、パイプのようなつながりを
意識できたように思うが、このことが、イメージといわれるものかは
判断しにくい。
足もとから重さが、地球の中心と繋がっている、と
イメージすることはできない。
このイメージは、体の動きから、湧き出てくる、体が感じるイメージ
ということで、通常の言葉から喚起されるそれではないことは、
分かっているのだが・・・。 (3期 M・K)
・「重さ」と「思い」と「イメージ」が、
わかったような、わからないような感じです。
さいしょ、先生にみせてもらった、ジャラジャラ(★註 くさり)
そのもの自体に「重さ」があって、
「重さ」があるから、持っているところから自然にしてやると、
ぜんぶ下に落ちるという「思い」が生まれて、
どうやって落ちるのか? ゆっくり、早く、小さい螺旋、大きい螺旋、
直線に・・・という「イメージ」で、動きになるのかな?
対話の動きで、同じことをAさんとやったとき、
さいしょ、下に落ちていこうとするAさんの重さに抵抗するように、
手首のところを持っていたのですが、
そのときは重さだけを感じていました。
Aさんが、先生にしていただいて、その後2人でやってみたら、
何と言えばいいのか、
やっていたことが違っていたかも? と思いました。
「重さ」と「思い」に寄り添っていくと、
途中の道筋の「イメージ」が、生まれてくるのかな?
ジャラジャラでやったとき、いろんな「イメージ」で、
ジャラジャラの「重さ」?を感じてみましたが、
対話の動きでやるときも、いろんな「イメージ」があるのかな? と
家に帰って落ち着いてから、ふっと考えてみたりもしました。
(1期 K・S)
・方向性や想いは、ずっと「わかりにくい」といわれているし
自分でも思います。正直、自分の想いってよくわからなかったです。
でも、「自覚する」という言葉をきいて、すこしつかめました。
(A・S)
・思いと重さと感覚は、なかなか繋がりませんが、
普段は忘れていたりしますが
また、どれかが欠けていたりしますが、
たまには、そういうことがあるのだと
やってみて、できない自分を見てみるのも、
落ち込んだりしますが、おもしろいです。(7期 T・K)
・対話の動き(波の動き)
ときどき足が離れて、こけそうになったのは、
地球とのつながりが不十分だったから???
起こしてもらうとき、Aさんの話しかけ方は、よくわかった。
働きかけるとき、相手以上(してもらう人以上)に、しっかりやったら、
お互いにとても楽に動けた。
相手の言ってることもよくわかったり、
2人の間の流れも心地よかった。 (1期 K・S)
● 教室全体のこと
・今日は、大変眠かったです。
内容としては、よく分かりませんが、気持ちがよかった。
(Y・U)
・「ここに気をつけて」「次はこう」「膝に流して」など
考えながら(心でつぶやきながら)体操をしていました。
柔軟な思考ができないことに、あらためて気づかされました。
(8期 T・K)
・梅雨時のじめじめした日で、最初はあまり気持ちが乗らなかったが、
体の動きに集中する内に、気持ちが晴れやかになり、
帰り道を足は筋力痛で重く感じたが、心は軽やかだった。
(T・A)
・思いこみの修正は、先生に一触していただく
先生を一触させていただく
このつながりの内で気付くことではないかと
フッと思いました。(M・M)
・自然の法則が分からなくなっています。
今日、波の動きをして、
自然の法則からずれているところがわかりました。
自分だけで、動いていても気付かないと思うし、こういう場がないと
動かないと思うので、こういう体操の時間があると嬉しいです。
(7期 T・K)
・ありがとうございました。
言葉であらわすことを、難しいと思って
すぐにあきらめてしまうたちです。
体操について、言葉にされていること、
それがじかに触れることができるのは嬉しいです。
ちゃんと聞けているのかどうかはわかりませんが。
(7期 T・K)
・今日も、ゆっくりのんびりしました。
先生に言われた「やらないことをする」ことに喜びを感じています。
(3期 K・S)
● 8期 今後の抱負
・休まず来ます。(Y・U)
・とりあえず練習に参加できるようにしたいです。(8期 M・K)
・恥ずかしさや嫌な感情としっかりつきあってみたいと思います。
(Y・U)
・「重さ」を制動調整する「感覚・思考行動」
マッチ、ポンプ、と、両方ともある体感覚。
そんなしたたかなこともできる体のすごさに感動するが、
そういうことが可能だということは理解できる。
もっと、体の不思議さを追求したい。(3期 M・K)
● その他
・夜は不安になることが多いですが、
「にょろてん」をしたら、ホッとしてねむれます。
今日も、ありがとうございました。(A・S)
・ありがとうございました。(8期 T・K)
・ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします。(1期 K・S)
・いつもご指導、有難うございます。(8期 M・K)
・一人ひとりに対する、細やかな御指導
ありがとうございます。(T・A)
・次回は、梅雨も明け、暑いさ中の体操になるでしょうが
みなさん、ご自愛ください。(3期 M・K)
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体操の次の日、いつも以上に
筋肉と筋肉との隙間のようなところ
普段、つかってないし、考えもしなかったようなところが
筋肉痛になっていました。
今回の教室では、より丁寧に動けたのかな?
自分で、意識してやってみても、
みんなで一緒に取り組んでいる
あの凛とした集中力にはかないません。
教室が長く続きますよう。
今回も、ありがとうございました。 (すがの)
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●スタッフ●
Dream Agent 中西友紀 http://www.dream-agent.com
すがのかよ http://ameblo.jp/ii-life/