5月。8期2回目の体操です。
暑くもなく、寒くもなく、過ごしやすい、ほどよい季候。
ほどよい季候で、からだも動かしやすいですし、
新しい方が加わって、教室の雰囲気も新鮮ですし、
今日の体操も、楽しくここちよくできそうで
自然な感じにわくわくしながら、会場への道を向かいます。
先生と、スタッフ、4名並んであるいていると
見ず知らずの方に声をかけられました。
「野口体操の方ですか?」
声をかけてくださったのは、
今回から合流される、遠方から来られたKさんでした。
「ちょっと、雰囲気が違ってたので・・・。
いい意味ですよ」
にっこり笑って、おっしゃいました。
Kさんもまた、
ご自身の興味関心に向かいながら、じっくり深められている
素敵な雰囲気の方でした。
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今回のテーマは、【「重さ」と「思い」】 です。
「地球上のすべての存在の、共通の、そして究極の“ふるさと”は中心の中心である」
「すべての存在は重さである」
「重さの神は、自然の神の具体的な姿の一つである」
「自分自身のまるごと全体のからだが“重さという生きもの”になり得る能力を力という」
「自分自身のまるごと全体のからだを“重さの神”に任せ切ることのできる能力を力という」
「『重さという名の神』と溶け合って一つの生きものになり、重さの原理がそのまま自分自身の原理となって動くことのできる能力を力と呼ぶ。自分自身のからだが自然の重さとなった時、自然の重さの力がそのまま自分の力となるのである」
「すべての動きは、重さの変化・流れである」
(野口三千三)
「重さ」 というテーマが選ばれたのは・・・
高岸先生の思いを、ごらんください。
【☆★大阪で野口体操を★☆――自然の神を味方にする】
⇒ http://plaza.rakuten.co.jp/noguchitaisou/diary/201105140000/
いつもやられている動きを「重さ」と「思い」を主題にして深めました。
あえて、いくつか挙げてみると・・・。
「にょろ転 ―― いろいろ」
「おへそのまたたき」
「うしろにょろ転」
「対話の動き」――正座からの対話
「四つんばいの動き ――いろいろ」
「腕立てはずみ」
「波の動き」
「胴体ぶら下げの動き」
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● 今回から、合流してくださった方が、2名いらっしゃいます。
彼ら2人の、まっさらな瑞々しい感覚です
・体験できて良かったです。
イメージとは違う面もあるが、無邪気な感じで良かった。
安心感に包まれた感は良かった。(T・K)
・動き自体はそれほどイメージとは違わなかったが、
自分のからだに対するイメージの持ち方が、まだ足りないと感じた。
四つんばいで、地面に接した部分から
自分の重さの反作用をもらう、という感覚が、
つかみにくかったように思う。
自分の体についての感覚を発見していくのは、楽しいと思います。
(M・O)
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● 4月から参加。本日2回目の方の声です。
・楽しかったです。
うまくできない時も多くありましたが・・・。
体、足口の固さを強く感じました。
「うしろにょろ転」は、前回よりもうまくできた気がしました。(T・U)
・やっていくほどに、わからなくなります。
わかろうとすることが、まちがっているのでしょうか。
ただ、感じるまま、やりたいです。(T・A)
・前回よりは、うまくできたと思うことが多かった。
特に、腕立てはずみは、意味不明な動きから
やや意味のわかる動きになったと思う。(自分の中で)(Y・U)
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● 7期から参加され、
半年以上続けられている方の感想です。
・基本的なところの理解ができていないと感じていたので
地球の中心とつながる、重さをテーマにした今日のテーマは
私にとって、タイムリーでした。
自分のできなさ加減がわかってきたので、貞(き)きかたの方向性は
今のところこれでよいのかな、と思っています。(Y・M)
・「対話の動き」(語るのときく) も面白かったですが
1人での動きも、要は重さがどれだけ自分に語りかけているのを、
どのくらいきけるのかということかと思います。
1人稽古に生かしたいと思います。(Y・M)
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● さらに、長く続けられてる皆さまからは
このような声が寄せられています。
・あっという間の4時間でした。
波の動きは、上からおりてきて、
次の流れに転換するときが難しいです。
下に重さを流し続けながら、体が立ってゆくという感覚が、
これまでよりは、少し、見えるようにはなった気がします。(H・T)
・「おへそのまたたき」を先生に包助してもらった時、
ここぞとばかりに流れを意識したところ、
今まで感覚した事のない状態を体験しました。
(といっても、動き自体が日常生活にはない動作なので、
当たり前かもしれないですが)
背骨とか筋肉とかいう部位がなくなって、
背中という1つの水袋が、ペッタリと
床についているような感じでした。
しょっちゅう休んでいるので、
実際は4年も経ってないけれど、自分の中に、
どれだけ野口体操の種が芽吹いてるだろうか?と
疑問に思いました。(M・O)
・「対話の動き」
話しかけるときは迷い、
話しかけられるときは、まかせることができていないことがわかり
そのことを相手の方と同じように、
感覚を共有していたことが面白かった。(K・S)
・地球にまかせる前に、今持ってる固定観念を
一度はすてる事が大事であると、再認識しました。(M・M)
・重さを感じて、1つ1つていねいにやっていくことの
むずかしさと、おもしろさを新たにできた。(H・Y)
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● お休みのあと、3ヶ月ぶりに体操された方は・・・
・久しぶりでした。
来るまで、何度かもう帰ろうと思いながら来ました。
体が動くかどうか、心配でしたが、動いてみると嬉しく動けました。
今日は、このごろ私がぶちあたっていたことを、
たくさん、からだの動きに投げかけられました。
先生が、新しい方に
「これからも、生きていくんでしょう?」と
おききになられたのが印象的です。
長い息で、やっていこうと私も思いました。(A・S)
・さあニョロ転をやるぞー、という時、
それまで何か考えていたことが潮が引くように遠のき、
ニョロ転の体勢にスイッチが入った感じです。
体の重さの方向に体を回転させるという、
身体次第の考え方に切り替わった、ということでしょうか。(M・K)
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● そして、一番長いこの方は・・・
・結果を求めていて、体での気づきが見失しなわれてしまっていて
あらためて重さという生き物であるかと問われて。
イヤ、違ってほってると思った。(G・O)
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● これからの抱負を教えてください
・頑張らないことを目標に、休まず来ます。(Y・U)
・まかせる。
もっと楽に。(K・S)
・最後まで、続けること。(T・K)
・やはり、基礎的なことを、ゆっくり確かめながらやっていくことが
良いように思う。
久しぶりの体操で、体全体が、体操を欲しがっていたようで、
充実した体操の時間だった。(M・K)
・体の感じる感覚をとりもどしたいです。(T・A)
● その他なんでも、感じたことをどうぞ
・Kさん、Mさんに説明されている時、
先生のやさしさが、あふれていました。
聞いていてなぜかうれしくなりました。(M・M)
・連続で出席できるようになって良かったです。
行けるようになったのは、自分の中の
「安静」のハードルをグッと下げたからですが、
こんなことにも既成概念にやられている、と思います。(M・O)
・(震災後の)今が変わるチャンスで、
変化の時ではないかという話がありましたが、
今回のメールに書いてあった
「3月11日から、日本の、日本人の何かが変わってしまった」とは
具体的に何が変わったと思ったのか、を聞きたかったです。(M・O)
● 先生、そしてスタッフに
・きめ細やかなご指導、ありがとうございます。(T・A)
・来月もよろしくお願いします。(U・Y)
・ありがとうございました。(M・K)
・どうも、ありがとうございました。(K・S)
・本日もお世話になりました。
来月もまた、笑顔で会えますように。(H・T)
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今日もよい時間をすごせてよかったです。
こちらこそ、ありがとうございます。
みんなで、じっくり、そして気長に体操できる
この場があって、よかったです。
これからも、淡々と続きますように。(すがの)