8期の教室が幕をあけました。
8期初日の教室は、いつも以上にじっくりと取り組め、
内側から湧いてくる静かな力と共にいられる
いい時間だったと思います。
6名の初めて参加された方々を含む
新しいメンバーで取り組む感覚。
1期から数えること、3年半。
継続してこれたことによる熟した雰囲気。
先月の体操が東日本大震災の次の日だったので自粛。
今回の教室が、2ヶ月ぶりの体操だったこと。
そして、今回のテーマは 「祈りとは何か?」。
「祈り」ということを、
からだの動きを通して確かめたこと。
いろんな条件が重なって、いつも以上に
真摯に、じっくり、誠実に
体操に取り組めたのではないか? と思いました。
野口先生の言葉を、いつも以上にじっくりと、
確かめながらの体操でした。
高岸先生のブログにも、そのことが紹介されています。
⇒ http://plaza.rakuten.co.jp/noguchitaisou/diary/201104090000/
帰り際
8ヶ月ぶりに教室に来られたYさんが
「やっぱり体操はいいですね。この教室はいいですね」と
しみじみと、噛みしめるように、おっしゃっていました。
Tさんも
「あなたの生き方でいいよと、認められているような気がする」と。
Yさん、Tさんの、この言葉を聞いて、
私も大きくうなずきながら、「いい時間だなぁ」と思いました。
大阪の教室が、これからも長く続きますように。
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【今回のテーマ】は、「祈り」 です。
「すべての動きは『いのり』である」
「地球の中心とつながる野口体操」
「地球上のすべての存在の究極のふるさとは地球の中心である」
「地球に乗(則)る」
――「のり(法令)とは、それを信じて自分のすべてを任せ切ることの
できる、生きていく上での『乗りもの』である。したがって、信じて
任せることにできないものは、のり(法令)ではなく乗りものでもな
い。体操が地球への乗り方であるならば、体操の営みのすべては
『のり(法令)の世界』のことであり、また逆に『のり(法令)』の
原理は、体操の営みの中に潜んでいるはずである」
―― 「乗りとは、測り知れない巨大な霊力(ちから)を持った何か(も
の・こと)を信じて、それにまるごと全体の自分のすべてを任せき
り、それと一体となることによって、今はまだ分らない大きな力をも
った新しい自分が生まれ出ることである」
(野口三千三)
教室では
「いのり」ということを、具体的に、からだの動きで確かめました。
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まず、最初に、今回はじめて来られた方の感想からどうぞ。
●教室に来られる前の印象と、実際にやってみた感覚とでは
何かギャップがありましたか? それとも思った通りでしたか?
・本、ビデオをみたのとイメージ通りでした。
自分がもっていた能力、才能、機能を伸ばしていきたい。(T・A)
・ほとんど情報を得ていなかったので、
特に戸惑いはありませんでした。
強いて言うなら、先生のパワフルさと、
外見と年齢のギャップに戸惑いました。(Y・U)
・おもしろかったです。少し緊張しました。
今まで歌やYOGA、その他いろいろやってきたので
つながる部分も多くとても役に立ちました。
先生がすごいなぁと思いました。(R・O)
・あまり先入観なく、まっさらな気持ちで取り組めたので
イメージとのギャップはありません。
でも、やるのはとても難しいと思いました。(T・S)
・思っているほど、たやすくはないな〜という印象です。
やってることはおそらく簡単なんだろうけど、難しいです。(Y・M)
●実際に、動いてみると、どうでしたか?
・体が水袋だということ。
上半身(腕・肩)をゆるめるのが難しかったです。(R・O)
・力を入れない、
水袋の感覚がなかなかできない。
けれど、大切な事だと感じました。(T・K)
・腕立てはずみが難しかったです。
あと足首がゆるむ、というか、足首の力を抜くというのが
自分には難しいなと思いました。
それから、左半身がものすごく動きづらい(膝・背中)し
動かすことが怖いと思っているということに気付けました。(Y・U)
・地球とつながり、エネルギーを交換しあっている、というのが
とても体になじみました。
水が流れるように体を動かすのは、感じるままに動いてみたけれど
それもどうも違うみたい? で正解はないとはいえ、
よくわからなくなってしまったかも・・・。
終わってみた感想は、「よくわからない」です。
(みなさんが言っていましたが) (T・S)
・思考と体は、なかなか繋がらないですね。(Y・M)
●それでも、一緒に取り組んでいこうと。
・難しかったですが、続けることで乗り越えたいです。(T・A)
・できない事がたくさんあって、できるようになりたい、
理解したいと感じました。(T・K)
・ビデオを見てみます。
正解がわからない。
このまま何がどうなるのか分からない、という感覚です。(T・S)
・自分の体と向き合いながら、がんばらず続けます。(Y・M)
・体が楽になるということが、
自分の思っていたことと、少し違うのではないか、と思ったので、
続けてみたいと思いました。
がんばらないように、がんばりたいです。(Y・U)
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では、いよいよ、続けていらっしゃる皆さまの
熟した感想をご覧ください。
●「祈り」最初の先生のお話より
・先月なかったので、今日の教室がとても待ち遠しかったです。
「体操は祈りである」という言葉が、心にずーんと入ってきました。
1つ1つの動きを祈りの気持ちでできたらいいな、と思います。
新しい顔ぶれの方々がいらっしゃるのも新鮮でした。(H・T)
・野口先生の書物や発言から、
物事をつなげていく高岸先生の考察力にいつも感服しています。
「常に、同時に広い視野も持とうとするあり方」の話は
日ごろ考えていた事と同じだったので、思うところがありました。
しかし、いのりに「今はまだ分からない大きな力を持った
新しい自分が生まれ出ること」という意味を含んでいる発想は
全くなかったので、わけもなく勇気付けられました。(M・S)
・今まで「貞(き)く」という観点で体操をどうみるか、考えていたが、
「祈り」という視点でみて新たな感じで取り組めました。
どちらも大事にして取り組みたいと思います。(Y・M)
●動きの中で
・今日、教室に来て、ちょっと思い出しました。
7期、お世話になっていましたが、しばらくやっていないと
忘れてしまっていたようで、
今日はゆっくり、からだが思いだしました。(ような気がします)
地球のことを忘れていました。
からだが、がちこちになっていて、
昨日も地面が雨でぬれていたせいで
すべりそうで、早く歩きたいと思っても歩けず、
今日も、教室にやってくるまでは、休もうかな?と思っていました。
でも、来てよかったです。すっきりしました。
少し、腹が据わったかもしれません。(T・K)
・久しぶりの体操で元気が又でてきました。(K・S)
・体の中の流れを感じながらやってみました。
いくつか流れにくいところを発見しました。
思いがけずに簡単に、流せたところと、どうにもダメだったところと。
気長にやりたいです。(Y・S)
・気になった首
痛みを感じずに、最後まで続けることができました。(N・M)
・じっくり時間をかけて体操する楽しさを感じた。(H・Y)
・ああ、にょろ転。(N・U)
・まかせることに意識を持ちすぎたかも???
いいとこみせようとしてしまったのかも??
動きは自分なりでも、イマひとつでしたが
「いのり」の意味がわかって良かったです。(K・W)
・今回の体操は、この数ヶ月の自分のあり方を省みると合格点です。
外から見たら全然出来てないようですが(笑)
いつも思うけど、
「四つんばい」の体勢と「ぶら上げ」の姿勢は辛いです。
何が辛いかというと、体操のあり方と矛盾してるけど、
頭の重さが息苦しい。(M・O)
・もっと体操したいと思いました。(K・W)
●長く続けていらっしゃる方は、
「続ける」ということに、どんな意味を感じ
どんなことを課題に、じっくりと取り組まれているのでしょうか?
・生き方と体操、体操と地球、地球と宇宙
つながりを大切に今日から又、進んでいきます。(M・M)
・日常生活の中の動きが、常に地球とつながった感じでできたら
どこがどんなふうに変わっていけるんだろうと・・・
すごくあこがれます。(H・T)
・体操に限らず、わからないからやめる、というのは
訳がわかりません。
わかってたら最初からやらなくていいと思うけれど。(M・O)
・今まで見落としていたところに、SPOTをあてる。(Y・S)
・今期も続けることに価値を持って。(N・M)
・今期から入門のつもりでとりくみたいと思います。
動きを分析して、基本?を押さえていきたいです。(Y・M)
・今までどおりのあり方ではやっていけない気がするので、
不安定のなかに安定がある、についてもっと実感したい。(M・O)
・今期もよろしくお願いします。(K・S)
・お互いに元気で、次回もお会いできますように。(H・T)
●その他
・前回に教えてもらった
ヨガの呼吸(全体呼吸?)が妙に気に入ったので、
気がついたらやるようにしてます。(M・O)
・ありがとうございます。(Y・S)
・いつもありがとうございます。(M・M)
・有難うございました。(N・U)
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Tさんの
「あなたの生き方でいいよと、認められているような気がする」
とおっしゃった言葉を受けて、
高岸先生がおっしゃいました。
「多くの人が、そう思えるようになれればいいね」と。
体操での「祈り」
それは決して、教室や体操の中だけではないのでしょうね。
大阪での教室が、これからも末永く続きますように。
私にとっても、気長にじっくり続けることで、わかること、得られること、
それがまたとても大切なことだと思うのです。 (すがの)